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2025年7月18日

あごの痛みは歯医者さんに相談していいの?

こんにちは!長野県松本市浅間温泉にあるとどろき歯科医院 歯科医師の小林です。

 

今日はあごの痛みについてお話しようと思います。

口を開けるとあごが痛い、物を噛むとあごが痛い、口を大きく開けるとあごが痛い。
それらの症状は顎関節症かもしれません。

顎関節症は今では非常に多い疾患です。
顎関節症の主な症状は、あごが痛い、口が開かない、口を開け閉めするとあごの関節の周りで音が鳴るといったものがあります。

歯医者さんは歯の治療をするところだから、あごが痛い時はどこに行って相談をすればいいのだろう?
耳鼻科かな?整形外科かな?内科かな?
歯科では歯の治療だけではなく、噛み合わせの治療も行います。
噛み合わせには顎の筋肉や関節も関わりがあり、それらに考慮して歯の治療を行うため、顎関節症の相談や治療を歯科ですることは可能です。

顎関節症はあごの関節の痛みや、あごの周りの筋肉や組織が痛くなる疾患です。
年齢は若い人だと中学生やそれより前から症状を認める方もいらっしゃいます。
つまり、どの年齢の方でも生じることがあります。

顎関節症の治療は症状によって、経過観察で良い場合、日常の習慣や食べ物・姿勢などの生活習慣を注意することで改善する場合、マウスピースを使った治療を行う場合、レントゲンやCTなどの撮影を行う場合があります。

重症な場合には外科的な治療が必要なケースもあります。

ここからは詳しくは顎関節症のお話をしていきます!
顎関節症の症状にはいくつかのタイプがあります。

  • 【音がする】・・・口を開けたり閉じたりする時に顎関節から「カクッ」「コキッ」というような音がする
  • 【痛みがある】・・・口を開けたり閉じたり食事をするときに痛みがでる
  • 【口が開かない】・・・口を大きく開けようとしても、引っかかったように顎がうまく動かせない

以上のような症状があると顎関節症と診断されます。

 

症状としては

あごやほっぺの周りの筋肉や、こめかみの周囲、あごの周りから首にかけての筋肉の痛みや運動障害。

あごの関節の痛みの原因は、あごの関節の関節円盤と呼ばれるクッションがうまく動かない場合、顎の関節が変形したりして運動障害となります。

筋肉症状の多くの原因は
歯ぎしりや噛み締め、食いしばりが原因のことが多く、悪い姿勢などからあごの周りの筋肉に負担がかかる症状となります。

また急に硬いものを噛んでしまったり、あごをぶつけたりしたことによる外傷などが原因で、あごの関節や靭帯が捻挫を起こして顎関節症を生じることもあります。

あごの関節のクッションに問題がある場合、お口を開けたり閉じたりする時にあごの関節の周りでカクカクと音がなることがあります。
症状が長く続いていたり、炎症を起こしたりすると、口が開かなくなったという症状が起こることがあります。

あごの関節のすり減りや変形などにより、口の開け閉めに症状が出る場合、
慢性的な炎症や症状が続くことにより、あごの関節周囲にの組織に癒着が起こり、口が開かなくなる場合があります。

治療法としては
顎の周りの筋肉に痛みを生じている場合には、鎮痛薬の処方を行います。

硬いものを好んで食べる習慣がある方の場合には、習慣的に食べている硬いものを控えることで改善を促したり
猫背や悪い姿勢からくる筋肉の症状に対しては 姿勢の改善を促します。
歯ぎしりや噛み締めから来る筋肉の症状に対しては、夜間に使用するマウスピースの作成などを行います。

関節円盤の障害に対しての治療は、
軽度のものは経過観察、痛みが生じている場合には鎮痛薬の処方を行います。
また、関節円盤への負担を和らげる目的などでマウスピースの作成を行います。

あごの関節周りの組織の癒着や、関節の変形を伴う物に対しては外科的な処置が必要になる場合があります。当院では口腔外科への紹介を行っております。

上記以外でも、抜歯が必要になって歯を抜いたことにより、かみ合わせが変わってしまいあごの関節に負担がかかって症状が出る場合があります。
その場合は噛み合わせの治療や、歯が抜けた場所を補う治療を行い、きちんとした噛み合わせを作り、あごの関節に負担がかからないように治療をします。

反対に、親知らずが生えてきて噛み合わせに不調を起こしたりする場合は、親知らずを削って噛み合わせを直したり、親知らずを抜くことによって症状が改善することがあります。

症状や経過によって、経過観察で良いものもあれば、積極的な治療が必要な場合があります。
また早期のうちに改善する場合もあれば、症状の改善と発現を繰り返す場合もあり、症状の改善に長期間治療が必要な場合もあります。

顎関節症の治療に用いるマウスピースは保険適用のものになります。
治療の目的によって柔らかい素材のものや、硬い素材のものを使い分けることがあります。

慢性的な頭痛があったり偏頭痛が長期にわたって続く場合に、顎関節症が原因の場合もあります。同様に、ひどい肩こりや首周りの筋肉の痛みなどが顎関節症から来ている場合もあります。
症状にもよりますが 顎関節症の治療によって改善を認める場合もあります。

顎の痛みにお悩みの方はたくさんいらっしゃいます。
軽度の場合もあれば早めに治療が必要な場合もあります。
気になっている方はお気軽にご相談下さいね!

 

☆☆とどろき歯科医院はお子さんの虫歯治療のみではなく、口腔機能発達不全症や歯並びのご相談も随時受け付けております。また、小さなお子さんを歯医者嫌いにさせない取り組みとして、”4歳以下のお子様はひざ上診療”を実施しています!☆☆
気になる方はお気軽にご相談ください。

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