スタッフブログ

2025年5月1日

知っていますか?~口腔機能発達不全症~

こんにちは。長野県松本市浅間温泉にあるとどろき歯科医院の木村です。

皆さんは「口腔機能発達不全症」という言葉をご存じですか?

とどろき歯科医院は本郷幼稚園とのばら保育園の園医をしています。

歯の検診を1年に2回おこなっていますが、近年 お口がいつもポカンと開いている  偏食が多い  食べるのが遅い 唇の形が富士山様

などといったお子さんがとても増えてきています。

このような特徴があるお子さんは「口腔機能発達不全症」の可能性が非常に高いです。

「発達不全症」聞くと、何か体の発達に異常があるのでは・・・と心配される方もいらっしゃると思いますが、大丈夫です!正しい姿勢やトレーニングを継続すると改善することができます。

口腔機能発達不全症とは、18歳未満の子どもで生まれつきの障がいがないにもかかわらず、食べる、話すなどのお口の機能が十分に発達していない状態を言います。この食べる機能や話す機能が十分に発達していないと、歯並びにも影響が出てきます。とどろき歯科医院でもお子さんの歯並びについての相談が近年増加傾向にありますが、口腔機能発達不全症によって歯並びに影響が出ていると判断した場合には、お口のトレーニングや姿勢の指導などを専門のスタッフ(エデュケーター)が行います。では、口腔機能発達不全症を改善するためにはお家ではどんなことに気を付けたらよいのでしょうか。

一番大切なことは、「食育」毎日の食事を見直すことです。どんなことに気を付けたらいいのかポイントを3つご紹介します!

①食事中の姿勢

まず一番大切なことは、正しい姿勢で食事を取ることです。スポーツや楽器の演奏にも通ずるものがありますが、正しい姿勢(フォーム)を身に着けていないと何事も上達しませんね。それと同じで、食事も正しく噛む、飲み込む動作を習得するためには姿勢が基本となります。背筋を伸ばし、足の裏を床にぴったりつけてお子さんの身長に合った高さの机で食事を取ることが大切です。そうすることで、唇や舌、頬の筋肉、のどの上手な使い方を自然に習得していきます。

みなさんは楽しく食事をするために、どんなことに気をつけたらよいと思いますか? 今回は食事のマナーについて、いっしょに考えてみましょう。

 

②食事中の環境

次に正しい姿勢を維持しやすいように、食事に集中できる環境を整えましょう。先ほど机の高さのお話をしましたが、机が高すぎると手を動かしづらくなり、お皿の中身が見えにくくなります。机は高すぎず、低すぎず、ひじの高さくらいがちょうどいいです。大人と同じ高さの机を使う時には、椅子にクッションを敷くなどして高さを調節しましょう。その際に足の裏が床につかない場合には、足踏み台などを使用して足の裏が固定されるようにするとよいでしょう。テレビを見ながらの食事はお子さんの癖に合わせて考えると良いです。例えば食事中に立ち歩く癖のあるお子さんの場合だとテレビをつけておくと座っていられることが多いですが、そうでないお子さんの場合にはテレビが点いていることで食事に集中できなくなる場合があります。

③食事の内容

食材を「嚙みちぎる」「たくさん噛む」ことは顎の成長を促したり、唇周りの筋肉を使うために大切な動作です。できるだけ繊維質を残した食事を心がけましょう。また前歯でかぶりつけるようにお肉や野菜を大きめに調理することも大切です。それによってよく噛む、たくさん噛むことにもつながります。噛む力が発達していないと食材を流し込むためにお茶やお水を欲しがります。噛む力を伸ばすためにも水分の摂取は食事前や食事後にするのが好ましいです。食事中はなるべくお水やお茶で流し込まないように注意してあげることが大切です。

野菜スティックのイラストヤムニョムチキンのイラスト

いかがでしたか?毎日の食事を見直してお子さんの正しいお口の発達を手助けしていきましょう!

とどろき歯科医院はお子さんの虫歯治療のみではなく、口腔機能発達不全症や歯並びのご相談も随時受け付けております。また、小さなお子さんを歯医者嫌いにさせない取り組みとして、”4歳以下のお子様はひざ上診療”を実施しています!
気になる方はお気軽にご相談ください。

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