院長ブログ
拡大床について
こんにちは!
長野県松本市浅間温泉にあります、とどろき歯科医院の院長 轟紀五です。
うっとうしい梅雨もそろそろあけるころでしょうか?
これから暑い日が続きますので、熱中症対策をしていきましょう!!
さて、今回は先週に引き続き、乳歯から永久歯に生え変わるタイミング(混合歯列期)でしかできない小児矯正治療についてお話しします!
最近のお子さんは不正咬合の割合が7割ともいわれています。
その一番大きな原因が成長不足ととらえています。
その成長不足を解消すること目的として小児矯正を導入しました。
小児矯正とは一期治療、早期矯正ともいわれ、乳歯列期から混合歯列期の子どもたちの顎の成長を正常な方向に導き、健全な噛み合わせを作ることを目的とした治療の事です。
とどろき歯科医院では6〜8歳から開始することを小児矯正の適齢期と考え、お勧めしています。
なぜなら上の顎(上顎)の成長は10歳でほぼ完成するので上顎の側方への拡大に適しているのが6~8歳と考えられているからなのです。
混合歯列期の一番の特徴は、乳歯と永久歯が共存していることです。
この時期に、永久歯の萌出がおこることで顎位の変化が起こり顎骨の成長のタイミングで矯正治療をすることで、歯並びや良くない咬み合わせの問題を解決しやすく効果的に矯正することができます。
とどろき歯科医院では、顎の成長を促進する「拡大床」という装置を使う事が多いです。
拡大床の主な目的は、上あごの幅を広げることで永久歯が生えるスペースを確保し歯並びや噛み合わせの問題を改善することが可能です。上あごが広がると、永久歯が正しい位置に移動しやすくなります。また、口の中の近遠心径や幅径が広がり、永久歯が生え変わる際に十分なスペースが確保されます。
拡大床を使う治療は、お子さんの成長に合わせて行います。
装置をつける期間は個人によって異なりますが、通常は数ヶ月から1年程度です。
お子さんの成長や治療の進捗具合をを定期的にチェックし、必要に応じて調整を行います。
拡大床は取り外しが可能な装置です。
最初拡大床をつけるとお子さんは少し違和感を感じたり、装置があるために「サシスセソ」が言いにくいなどの言葉の発音が若干難しくなる場合もありますが、大概の場合はすぐに慣れてくると問題ありません。
基本的には拡大床は食事と歯ブラシ時以外は装着するため、お子さんは順応性が速いためすぐに慣れてくるようです。
拡大床での顎の拡大が終了した後はMFT(口腔筋機能療法)を行うことになります。
MFTについては次回、お話しさせて頂きます。
どうでしたか?
具体的な治療方法やタイミングは、歯科医師がお子さんの個別の状況を評価した上で決定する必要があります。
お子さんの歯並びが心配な方は是非とどろき歯科医院に相談にいらしてください!