スタッフブログ

2020年10月28日

歯並びのためのお口のトレーニング

こんにちは

松本市浅間温泉 とどろき歯科医院

TC・管理栄養士 武田です

 

今日はお子さんの歯並びについてお話しさせていただきたいと思います。

 

 

今まで、歯並びが悪くなるのは遺伝が大きな原因であると言われておりました。しかし、近年の研究結果では遺伝だけが原因なのではなく、お口や顎周りの筋肉の発達が大きな要因であると言われております。

現在、歯の生え変わりの時期のお子さんのうち5人に4人の歯並びが乱れていると言われております。なぜ多くのお子さんの歯並びが乱れているのか、ご存知でしょうか?

最も大きな要因は「食生活」の変化です。昔に比べると食べるものが大きく変化しており、その結果、顎や口の周りの筋肉が十分に発達せずに、歯が生えるスペースが狭く、結果として歯並びが悪くなってしまうのです。正常な歯並びになるためには、アゴや口の周りの筋肉を正常に発達させることが何よりも大切になってきます。

 

「うちの子の発達は大丈夫かしら?」

心配になった方はぜひ、チェックリストで確認してみてください。

次の項目でお子さんに思い当たることはありますか?

 

 

☑ 前歯がずれてる気がする

☑ お口がポカンとあいている

☑ 指しゃぶりをする癖がある

☑ 風邪を引きやすい

☑ 前歯が茶色く汚れている

☑ 寝ているときいびきをかく、よだれがでる

☑ アトピー性皮膚炎がある

☑ 口臭が気になる

☑ 姿勢が悪い

 

 

もしも、一つでも当てはまるようであれば、正常な顎やお口の周りの筋肉が充分に発達していない可能性があります。

 

正常に顎やお口の周りの筋肉を発達させるために重要な事は、実は呼吸や姿勢が深く関連しているのです。

正しい呼吸方法・姿勢を保つ習慣を身に付けることは、将来正しい歯並びになる為に非常に重要な要素です。

 

先ほどのチェックリストに当てはまる項目がある場合は、普段の生活の中で知らないうちに歯並びに悪い影響を与えているかもしれません、、

 

実は歯並びが悪くなる原因はいろいろ考えられます。

歯の生え替わり時期のお子さんの場合、顎の大きさが小さいため、歯が正常に生えるスペースが十分にとれず歯が重なり合って生えてしまう以外にも、間違った舌の位置や唇の力の影響も見過ごせません。

 

人という字は、互いに支え合って「人」となる

なんて言葉がありますが、歯並びも実は同じです。

 

歯は馬蹄型(ばていけい)というきれいなアーチ状に生えるのが当たり前だと思われがちですが、この馬蹄型は歯と接している唇や舌の筋肉から加わる力の支え合いによって生まれるものなのです。

なぜならば、歯は力を与えられているとその方向にジワジワと動いていくからです。

言い換えると、歯は舌の力と唇の力がバランスよく釣り合うところへと動き、並んでいます。

 

なので唇の力が弱くていつもお口がぽかんと開いていたり、普段舌の位置が悪いとその影響で歯が前へと傾き出っ歯や受け口など歯並びが悪くなってきてしまいます。

 

 

 

では正しい舌の位置とはどこなのでしょう?

普段どこに舌の先は触れていますか?

上あごの天井付近でしょうか、それとも前歯にくっついているでしょうか?

 

正しい舌の位置とは舌が上あごの天井につきつつ、舌先は前歯の5mm後ろに少しくぼみ(スポット)があるので安静時の舌はスポットにあることが正しいです。

舌が上あごにつかず、低い位置にあり歯にもたれかかっていると、常に歯に力が加わってしまいます。

この状態だと舌に押されて歯が傾いてしまい、出っ歯や受け口になってしまいます。

原因としては舌を持ち上げる筋力が弱かったり、舌を歯に当てる癖がついてしまっていることが考えられます。

こういった間違っている癖のことを悪習癖と言います。

 

悪習癖はワイヤー矯正治療の妨げにもなります。

舌からかかる力のせいで装置を入れてもあまり歯が動かなかったり、歯が綺麗に並び装置を外した後、悪習癖が改善していないため後戻りを起こしてしまうことがあります。

 

舌の正しい位置をからだに覚え込ませるには、舌を中心としたお口周りの筋肉のトレーニングが欠かせません。

そこで簡単にできるお口のトレーニングを少し紹介します!

普段はあまりしないお口の動かし方をするので大変かもしれませんが、毎日継続することで効果が現れてきます。

 

 

★スポットポジション(5回)

  1. 鏡を見ながらスポットの位置を確認し棒でスポットをおします
  2. 確認できたら舌をスポットにおいてお口を閉じましょう

 

★ポッピング(15回)

  1. 舌全体を上顎に吸い付けます
  2. この時に重要なのは、『舌の先はスポットにある』『舌の先だけでなく、全体を上顎に吸い付ける』『舌が前歯を覆うことなく、上の歯列の内側にある』『左右対称で吸い付ける』の4つです
  3. 次に舌をポンッと音が鳴るようにおろします

★オープンアンドクローズ(15回)

  1. 舌全体を上顎につけたままお口を閉じます
  2. 舌全体を上顎につけたままお口を開けます
  3. ①②を繰り返し行ってみましょう

 

毎日継続することで効果が得られます!

ぜひチャレンジしてみて下さいね☆

 

 

また当院では5~8歳から始める子どものための矯正治療を行っています。

永久歯が生える前の乳歯の時から使用できる、マウスピース型の装置を使って舌の位置や呼吸の仕方、嚥下(飲み込み)の仕方をトレーニングし悪習癖の改善を行っています。

また興味がある方はお気軽にスタッフまでお声がけ下さいね♪

 

 

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