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歯周病を予防するためにおうちでできることは?
こんにちは!
長野県松本市浅間温泉 とどろき歯科医院 歯科医師の小林明人です!
今日は「歯周病を予防するためにおうちでできることは?」「歯周病の治療ってどんなことをするの?」についてお話しします。
最近、「歯ぐきが腫れてる気がする」「歯をみがくと血が出る…」なんて感じたことはありませんか?それって、もしかしたら歯周病のはじまりかもしれません。
歯周病は、むし歯とは違い、痛みがあまりないまま進行してしまう病気です。
知らないうちに進んで、気づいたときには「歯がグラグラ…」なんてことも。
でも安心してください!
現在歯周組織が健康な方なら歯周病は、毎日の生活習慣でかなりの場合は予防することができます。
では、まずはじめに歯周病を予防するためにおうちでできることについてお話しします。
【歯周病を予防するためにおうちでできること】
① 正しい歯みがき
磨いているつもりでも歯の裏側や歯ぐきの境目(歯の根本)や歯と歯の間に汚れが残っていることがあります。
歯周病予防には、「歯と歯ぐきの境目と歯と歯の間」を意識してみがくことが大切です。
また歯ブラシも1ヶ月〜2ヶ月に一度は交換をするようにしましょう。
歯ブラシは毛先が開いていなくても使っているうちに毛が柔らかくなってきます。毛が開いていなくてもコシ感がなくなったら交換をするようにしましょう。
② 歯間ブラシやフロスの使用
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは60%程度しか落とせないといわれています。
そこで必要なのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。
これを使うことで、歯と歯の間のプラークをしっかり除去できます。
特に毎晩の寝る前に使うのがおすすめです。
なぜなら寝ている間は唾液の分泌量が減り、お口の中の細菌が増えやすくなるため、寝る前のお手入れはとても重要です。

③ タバコは歯ぐきの大敵!
タバコ吸う方は吸わないか方に比べて5倍以上も歯周病になりやすくなると言われています。
喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、歯周病を悪化させる原因になります。
またご家族の喫煙者がいらっしゃる場合は副流煙の影響も指摘されています。
では次に残念ながら歯周病になってしまった時、歯医者さんではどんな治療をするのかについてお話しします。
① お口のチェック・検査
まずは、今のお口の状態を検査して、しっかりチェックします。
歯ぐきの腫れや出血があるか?排膿がないか?
歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)の深さ測定し異常でないかを調べたり、歯がグラグラしていないかチェックし、場合によりレントゲン検査をして骨の状態を確認します。
そのうえで歯科医師が診断してそれぞれの患者さんに合った治療プランを立てていきます。
②正しい歯みがきの指導
歯周病は歯医者での治療だけでなく、毎日の歯みがき(セルフケア)がとても大切です。
歯科衛生士が、患者さんそれぞれのお口に合ったみがき方・道具の選び方を丁寧にお伝えします。
「歯みがき指導って子どもだけじゃないの?」と思うかもしれませんが、大人も加齢とともにお口の中も変化します。その変化に合わせたお手入れの仕方が重要なんです。
歯周ポケットの中は歯医者さんでのケア、歯周ポケットより上の部分は患者さんご自身でのケアというように役割分担をしてケアをしていきます。

③歯石取り(スケーリング)
患者さん自身でプラーク(歯垢)が取り除けるようになったら、歯周ポケットから上の部分の歯石取りをしていきます。
歯石は自分では取れないので、専用の器具で歯科衛生士がやさしく取り除きます。
④歯周ポケットのお掃除(ルートプレーニング)
歯ぐきの奥深くに歯石や汚れがついている場合は、歯周ポケットの中まで丁寧に歯石取りをします。
必要に応じて麻酔を使うこともあります。
⑤ 重度の場合は外科処置も
歯周病が進行してしまっている場合は、歯ぐきを少し開いて奥の歯石を取る歯周外科治療が必要になることもあります。
これは全ての方に行うわけではなく、必要な方だけに行いますのでご安心ください。
⑥ 治ったあとがもっと大事!定期メンテナンス
治療が終わったあとも、歯周病は再発しやすい病気です。
そのため、3ヶ月〜6ヶ月ごとの定期検診とクリーニングがとても大切です。
このように、歯周病治療は一歩ずつ丁寧に進めていく治療です。
「怖そう…」「痛いかも…」と不安な方もいるかもしれませんが、私たちはできるだけ負担を少なく、やさしい治療を心がけています!
歯周病治療は、「歯科医院でのプロのケア」と「ご自宅でのセルフケア」の二人三脚で成り立っています。
「歯医者に通っていれば治るんでしょ?」
…そう思っている方も多いかもしれません。
たしかに、私たち歯科医師や歯科衛生士は、歯石を取ったり、歯ぐきの奥の汚れをきれいにすることでお手伝いができます。
でも、歯周病の原因は、歯の表面や歯ぐきの中にたまったプラーク(細菌のかたまり)。
毎日歯医者に通うというのは物理的に不可能ですね。
つまり、いくら歯科医院できれいにしても、ご自宅でのお手入れが不十分だと、治療の効果が出にくくなってしまうのです。
現在では歯周病は生活習慣病と認識されてきています。
歯科医院だけにまかせっきりでは、治りにくいのが歯周病の厄介なところですね。
患者さんの「毎日ちょっとがんばる気持ち」が、歯ぐきを健康に保つ一番の力になります!最初は「面倒だな」と感じるかもしれませんが、習慣になれば自然とできるようになります。私たちが丁寧にサポートしますので、一緒に頑張っていきましょう!
気になる症状がある方は、早めにご相談ください。
☆☆とどろき歯科医院はお子さんの虫歯治療のみではなく、口腔機能発達不全症や歯並びのご相談も随時受け付けております。また、小さなお子さんを歯医者嫌いにさせない取り組みとして、”4歳以下のお子様はひざ上診療”を実施しています!☆☆
気になる方はお気軽にご相談ください。
